天吹曲を復元してから一年過ぎました

 丁度一年前の2024年10月12日、東京音楽大学付属民族音楽研究所において、公開講座「幻の笛『天吹』の復元演奏――現代に蘇る薩摩の士魂――」を開催いたしました。当日は、私が復元した《稚児出れ》を、天吹の大切な伝承者である白尾國英先生に初演していただきました。天吹同好会や学舎連合会に遺された史料に基づく根拠ある復元であり、鹿児島の天吹関係者の皆様に第8曲目として認めていただけたことは、何よりも嬉しい出来事でした。《稚児出れ》の復元については、読売新聞やNHKなどのメディアにも取り上げられ、広く紹介されました。現在も私自身、この曲の練習を続けております。

 しかし、これで天吹についての研究は終わりではありません!今度、天吹研究の成果として、第2回目となる公開講座を企画しております。
2026年3月29日(日)、東京音楽大学池袋キャンパス100周年記念ホールにて、「現代に蘇る薩摩の士魂(その2)―天吹、琵琶、自顕流の真髄―」
を開催する予定です。
 天吹・琵琶・自顕流の連携を通じて、鹿児島に根ざす音楽文化の精神を多角的に紹介し、その理解を深めていただける機会にしたいと考えております。詳細は改めてご案内いたします。








Comments